第2回電王戦

将棋のプロ棋士と将棋のコンピューターソフトが、互角の条件で5対5の団体戦を行う第2回電王戦が開かれていますが、ついに第2局でプロ棋士が将棋ソフトに4公式戦で初めてに破れました。
昨年1月に引退していた米長邦雄永世棋聖(昨年12月死去)が敗れたケースがありますが、公式の場で現役棋士がソフトに敗れるのは初めてです。
電王戦は5人のプロ棋士と5つのコンピューターソフトが対局する公式戦です。プロ棋士に初めて勝利したのは『ポナンザ(Bonanza)』という名前のコンピューターソフト。『ポナンザ(Bonanza)』の実力は1秒間に3千万以上の局面を考えられる将棋ソフトで第16回・第21回世界コンピュータ将棋選手権でそれぞれ優勝・準優勝しています。
この日の対局は、序盤から定跡を外れ、対戦相手の佐藤四段が想定していなかった展開になりました。終盤で佐藤四段陣の守りの弱点を巧みについて襲いかかり、そのまま押し切りました。
将棋ソフトの開発が始まって約40年。これまでは形勢を判断する力に勝る人間の強みが上回ってきましたが、ついにソフトに敗北を期すときが来たのか・・・
電王戦はまだ1勝1敗です。なんとか勝ち越して欲しいものです。
ポナンザ(Bonanza)のダウンロードはこちら⇒http://www.forest.impress.co.jp/library/software/bonanza/